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トップページ > 新着情報 > 2015年8月31日 N-アセチルグルコサミンの摂取は腸管内細菌叢の多様化に寄与することを確認

N-アセチルグルコサミンの摂取は腸管内細菌叢の多様化に寄与することを確認

 カニやエビの殻などを原料とするグルコサミン類のうち、N-アセチルグルコサミンはグルコサミン塩酸塩に比べ、摂取により腸管内細菌叢の多様化が進むことが、東北大学の齋藤忠夫教授と当社との共同研究で明らかになりました。この研究成果は、2015年8月27日(木)から29日(土)まで京都府・京都大学で開催された第62回日本食品科学工学学会で発表されました。

 ムチンはヒトや動物の気管・消化管を覆う粘膜の主成分で、外来の細菌等から生体組織を防御する役割がありますが、加齢に伴い、腸管のムチン層の厚みが薄くなるといわれております。ムチン構成糖としてNAGが含まれるにも関わらず、これまで、グルコサミン類の腸内環境改善に関わる報告は殆どない状況でした。そこで、東北大学と焼津水産化学工業株式会社は共同で、N-アセチルグルコサミン摂取による腸管ムチン層と、腸管内細菌叢への影響について、研究を実施しました。その成果の一部は、既に平成25年度酪農科学シンポジウムでの報告済みですが、その際にはN-アセチルグルコサミンの摂取により、腸管ムチン層の肥厚が認められることを報告しています。

ムチン層測定
 本試験では加齢促進マウス(SAMP/1)および自然加齢マウス(ICR)にN-アセチルグルコサミンを含む水もしくはグルコサミン塩酸塩を含む水を胃ゾンデ法による強制投与を8週間続けた後、腸管と糞を採材し、解析を行いました。採取した結腸組織を試料としてリアルタイムRT-PCR解析により、ムチン型糖鎖の合成に関与するN-アセチルグルコサミンの転移酵素(C2GnT2)発現量の比較定量を実施したところ、対照区(水のみ)と比べて、N-アセチルグルコサミン投与区で28.8倍と有意に増加しました(グルコサミン塩酸塩は6.4倍)。この結果より、これまでに認められている、N-アセチルグルコサミンの投与によるムチン層の肥厚の効果について、この転移酵素の増加が関係していることが示唆されました。
ムチン層肥厚
  
  また、マウス腸管内糞便を試料として、T-RFLPフローラ解析法によるマウス腸管内細菌解析を行い、N-アセチルグルコサミン投与による腸内環境の変化を調べたところ、摂取群では腸管内細菌叢の多様化を示す結果が認められました。そして上記の効果は、グルコサミン塩酸塩よりも高いことが明らかになりました。
以上のことから、N-アセチルグルコサミンの摂取により、ムチン生成に関わる転移酵素の発現が増加、ムチン層の肥厚が起こり、それに伴い腸管細菌叢の多様化が進むことが明らかとなりました。
T-RFLPフローラ解析法

 今後当社は、今回明らかとなったN-アセチルグルコサミンの効果を、老化に伴う腸管内細菌叢の単純化やムチン層の減少に対するケアを目的とした、腸のアンチエイジング素材として、ヨーグルト等のプロバイオティクス商品や、腸をターゲットとしたサプリメントへの展開に繋げたいと考えております。
 





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