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トップページ > 研究開発 > キトサンオリゴ糖-キトサンオリゴ糖の免疫賦活効果

キトサンオリゴ糖


キトサンオリゴ糖の免疫賦活効果


要旨

キトサンオリゴ糖(オリゴグルコサミン)の単回経口投与時の経時的な免疫賦活効果について、NK細胞活性を用いて評価した。試験は、プラセボとのクロスオーバー二重盲検を採用し、試験品以外の要因がNK細胞活性に影響しないよう試験前夜から終了まで飲食、行動、環境において同一条件下で実施した。 その結果、キトサンオリゴ糖 1000mg投与群の投与後6時間後および9時間後における上昇率は、プラセボ投与群の日内変動によると考えられる上昇に比して有意に高く、キトサンオリゴ糖が経口投与において免疫賦活作用のあることが示唆された。


はじめに

キトサンオリゴ糖は、キトサンを塩酸または酵素で加水分解し、精製して得られたD-glucosamineのオリゴマーの混合物から構成されている。キチンを脱アセチル化したキトサンにおいては、これまでの研究でその化学構造から免疫作用のあることが報告されている。 ところで、NK細胞活性は、ヒトにおいては免疫機能を調べる血液検査のひとつとして臨床にも用いられているが、個体間のばらつきが大きく、かつ個体内でも日によってあるいは1日の時刻によっても少なからず変動することが知られている。 そこで今回の研究は、他の要因をできる限り排除できる実験系を立案し、キトサンオリゴ糖の経口投与における免疫賦活作用をヒトを対象として検討することを目的として実施したものである。


方法

被験者は、健常な有償ボランティア15名(男性6名、女性9名)、平均年齢が26.7±4.6歳(20歳~36歳)であった。 投与に用いた試験品は、カニ殻から調製したキトサンを酸に溶解し、酵素で加水分解したキトサンオリゴ糖を粉末化したものを用いた。また、プラセボ(偽薬)には白米を粉状にしたものを用いた。投与量は、1カプセル500mg含有とし、一人当り1回2カプセルすなわち1000mgを投与した。 試験は1週間の間隔をあけて、投与品をクロスオーバーで実施した。 各投与日に4回の採血を実施した。NK細胞活性値は、51Crによって標識された標的細胞(K-562)にエフェクター細胞(NK細胞)を加えて培養し、標識細胞障害により遊離した51Crを測定することにより測定した。


結果

下図は、投与試験品別に15名のNK細胞活性平均値をグラフ化したものである。プラセボ投与群においては、投与直前に比して時間が経つにつれてNK細胞活性値が上昇し、6時間後および9時間後にはNK細胞活性値の有意な上昇を認めた。キトサンオリゴ糖投与群においても同様にNK細胞活性が時間が経つにつれて上昇、3時間後には有意な上昇を認め、6時間後あるいは9時間後には極めて有意な上昇を認めた。


キトサンオリゴ糖投与後のNK活性値の変化

キトサンオリゴ糖投与後のNK活性値の変化

考察

NK細胞は、生体の細胞性免疫における重要な免疫細胞のひとつである。また、NK細胞活性値については個体内での日内変動が激しいことが知られており、今回、プラセボ投与群においても日内変動と思われる経時的なNK細胞活性値の上昇が観察された。しかし、投与6時間後あるいは9時間後のNK細胞活性値において、キトサンオリゴ糖投与群がプラセボ投与群より有意に高い上昇率を認めたことは、キトサンオリゴ糖が生体内において免疫賦活作用を有している可能性を示唆していた。

今回、ヒトの生体内においてキトサンオリゴ糖がいかなる機序でNK細胞活性を増強させたかについては、ひとつの仮説として、キトサンオリゴ糖がマクロファージを活性化させ、IL-1、IL-2を介してリンパ球が活性化し、活性化したリンパ球がインターフェロンなどのリンホカインを誘導し、その結果NK細胞活性を増加させた可能性が考えられた。しかし、この反応系が、わずか6時間という短時間にNK細胞を活性化させることが可能かどうかについては不明な点も多い。

今回の試験結果から言及できることは、キトサンオリゴ糖がNK細胞活性を短時間の内に高める働きを持っていること、そしてNK細胞活性の上昇は、腸管粘膜組織、血管内皮やリンパ節組織などにプールされていたNK細胞が活性化された状態で血中へ放出されることによって起こっている可能性が高いということである。

今回の研究は、キトサンオリゴ糖を経口投与することによって数時間の内に免疫能を高める働きのあることを明らかにした。キトサンオリゴ糖は現在、食品添加物として利用されており安全性については既に確立しているが、その薬効についての研究は、これが最初であり未知な点も数多く残っている。しかし将来、機能性を有する有用な食品素材として期待できるものであると推察された。

-「oligoglucosamine経口投与におけるNK細胞活性からみた
ヒトに対する免疫賦活性の検討」
日本臨床栄養学会雑誌 21(1), 41-47 (1999) より転載-

本研究は、弊社が大阪外国語大学、甲陽ケミカル(株)、ケイ・アイ化成(株)、日生病院、大阪大学、
総合医科学研究所との共同研究により行ったものです。




基礎データ
icnキトサンオリゴ糖とは
作用
icn免疫賦活効果


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